UoPeople ENGL 0008 中間報告 の続きです。
University of the Peopleの英語力検定コースENGL 0008がはじまって2ヶ月が経過し、コースが終了しました。記憶が新しいうちに印象を残しておきます。
後半のコース内容も、前半のコース内容 と比べて大きな変化はありません。ただ、要求される英文の長さが長くなったり、エッセイを書くだけではなく喋っている 動画 をアップロードすることを要求されたりします。
黙々と課題をこなしていくと、最後にFinal Examがやってきます。このFinal Examが50点以下だと落第となります。
このテストは UoPeopleで用意しているテストではなく、Oxford大学が提供しているテストで、これまでのENGL0008でまなんだ内容とは全く関係ないテストです。テスト内容はまずReadingが30問でそれからListening18問が続きます。これは人によって変化するようでした。
Reading問題は私はそれほど難しいとは感じませんでした。ENGL0008にあった練習問題とそれほど変わらない感じです。Listeningは私にとってはかなり難しかったです。読み上げる速度が結構速い上に文章が長く、1~2分程度ありますので集中力を保つのが大変でした。それぞれの問題を2回ずつ聞けますので、これだけで30分ぐらいかかります。後半、時間も集中力も足りなくなってくる頃に長さ2分の難しいリスニングが出てきて、もう一度聞き直すかスキップして次に行くかの判断を迫られたりします。
Final Exam以外の課題では、75点満点中72.52点という、とても良い成績を取れました。100点満点なら97点です。十分すぎる成績でしょう。
で、肝心のFinal Examですが、100点満点中39点というふがいない成績で敗退、ENGL0008失格、という結果になりました…
成績の詳細は発表されないのでわかりませんが、Readingについてはあまり難しいとは思いませんでしたので、悪くても8-9割ぐらいはできているのではないかと思います。問題はListeningのほうで、自信を持って回答できた問題はまったくありませんでした。
おそらく私の苦手なListeningのほうに多く配点されており、39点という情けない点数になってしまったのでしょう。この点だと、Listeningはほぼ全滅だったのかもしれません。回答は4択なので確率的には25%は正解したはずですが、サイコロ運にも見放されたのでしょう。完敗です。
Final Exam以外については問題なく、好成績をおさめることができました。毎週、英語で短い文章を書いて、国籍も年齢も違う同級生たちに読んでもらい、採点して感想まで書いてもらえるというのはなかなか良い経験ではありました。中学生か高校生の頃にやっていたら、相当楽しかっただろうと思います。
問題はFinal Examです。自分のリスニング能力に難があるのはわかっていましたが、これほどとは思いませんでした。正直、べつにリスニング能力がなくても困っていないのですが、さすがにこれはひどい。ちなみに喋るのはもっと苦手です。
とはいえ、負け犬の遠吠えになりますが、このFinal Exam、ちょっと難しすぎるのではないかと思っています。
私は10年ほど前に一度だけTOEICを受けたことがあるのですが、この時の成績は 825点 (Listening:390 Reading:435)でした。まともな英語の勉強をしてないおっさんにしては好成績です。
今回、このふがいない成績がちょっとショックで、腕試しにぶっつけで Duolingo English Test も受けてみたのですが、105点という結果でした。
UoPeopleの要求する英語能力はCEFR B2ですが、TOEICでもDuolingoでも、だいたいB2に相当する点数を取れています。この点から考えて、Final Exam ちょっと問題ありませんかねUoPeopleさん、と言いたい気分です。
母語が英語でない場合、UoPeopleに入学するにはCEFRなど英語の能力を証明する資格か、ENGL 0008を受講してFinal Examに合格する必要があります。どっちがおすすめでしょうか?
ENGL 0008では毎週数ページ程度の文章を読んで感想を書いたり、なにか二つの対象を選んで両者を比較するエッセイを書いたりします。書いた文章はクラスメートたちに公開され、お互いに採点したりコメントを書いたりします。先生も生徒が書いた文章に目を通し、アドバイスしたり不適切な採点を修正したりしてくれます。
こういうやりとりが楽しくないとか無駄だとは思いませんが、UoPeopleに入学するために8週間もこれを続けるのは道楽がすぎるとおもいます。9週目にはFinal Examがやってきますが、これまでの8週間はFinal Examとは全く無関係で、役に立ちません。Final Examで合格できれば良いですが、落ちれば次の入学機会はさらに2ヶ月後です。
また、Final Examで使われるOxfordのテストは上述のようにかなり難しい上に、まったくの初見で、問題の形式や難易度などの予備知識無し、ぶっつけ本番の状態で受けることになります。
テストは proctoru という不正防止サービスを使って監視されながら受けることになりますが、これも当日ぶっつけ本番でかなり複雑な設定を行うことになります。ここで環境に問題があったりすると、その時点でアウトです。ENGL 0008のFinal Examはちょっと特殊で、UoPeopleとOxfordの異なるドメインで情報共有が必要なため、proctoruの担当者もトラブル対処が難しいようです。
ということで、UoPeopleに入学するためであれば、ENGL 0008はおすすめしません。時間がかかりすぎる上に難しくてぶっつけ本番のテストと監視環境、というのはリスクが大きすぎるためです。
私はENGL0008をFinal Examを落第した後、 Duolingo English Test を受験し、無事UoPeopleに入学できる認定証を得られました。こちらはテストを受ければ数日後には成績がわかるし、私にとってははるかに簡単でした。また、ENGL 0008を受講してテストを受けると\$120+proctoruの料金\$17.5がかかりますが、Duolingoなら\$49で済みます。
結論としては、時間と、お金と、英語力に余裕があればENGL 0008を受けてみても良いとは思いますが、とくにおすすめする理由はみつかりません。
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